日本の出版事情
出版物は多品種少量型といわれ、現在日本では、年間に書籍約7万2,000点、雑誌3,500点が市販されています。またこれらを発行する出版社の数も約4,400社と多く、販売を担う書店も全国に分布して数多くあります。これらが個々に取引を行うことはコストと労力の面で非常に非効率的であることは言うまでもありません。
出版会社の役割
出版社と書店の間にあって、この膨大な点数の出版物の流通を、正確な情報と物流ネットワークで支えているのが通称“取次”と呼ばれている出版販売会社です。
出版販売会社は、点数面だけでなく、初版500部の本から一号500万部の雑誌まで、千差万別の本や雑誌をその部数と個々の書店に合わせてスムーズに流通させ、全国津々浦々に流通させているのです。
取次協会加盟は36社
取次の団体である日本出版取次協会(取次)に加盟している取次は36社あります。その内総合的に商品を扱うのは大手のトーハンをはじめ、日本出版販売(日版)、大阪屋、栗田出版販売、大洋社、中央社、協和出版販売の7社です。この他に特定分野の商品を専門に扱う日教販(学参)、西村書店(自然科学)などがあり、また地方に商圏を持つ取次もあります。
販売会社の主な機能
- 仕入・販売機能
- ・版社にとっての販売代行、書店にとっての仕入代行の役割。
- 出版社からどのような商品をどのような条件で、どれだけの部数を仕入れるかの検討・交渉
- 仕入れた出版物を書店の立地条件、客層、販売実績などと照合し、どの書店にどれだけの部数を割り振るかの検討・配本。
- 金融機能
- 書店に対する商品代金の回収と出版社・メーカーへの支払い。
- 物流機能
- 商品の搬入・仕分けと全国の書店への出荷。
- 在庫商品による書店からの注文対応、出版社よりの商品調達。
- 返品処理機能。
- 情報流通機能
- 出版社と書店から集約される書籍データ、販売データの営業・物流・仕入・配本などへの活用。
- SA機器による情報ネットワーク構築と情報流通支援。
- 情報誌の発行による販売ノウハウ提供。
- リテールサポート機能
- 出版社と書店から集約される販売情報に基づく販売促進支援・提案。
- 経営相談、市場調査、店舗の増改築相談。
- 通信教育・セミナー・各種教材による書店の人材育成支援。
